各種打音試験を数値化できるため、弊社の打音検査装置に関するお問合わせが増えています。
このご要望に応えるため、この度、打撃力による検査装置と打音による検査装置の両方の機能を備えた、波形取得表示、波形解析装置の販売を開始致しました。
この装置は標準仕様で人による、波形の特徴抽出、パラメータ設定検討といった研究開発用途が主目的ですが、波形を見ながら、現場での良否判断も可能です。
非破壊打音解析装置NEW EVOTISでの各種波形解析例です。
例1 モルタル面 表面下10mmに空隙のある箇所=不良 <音波波長の差>
青線データが良好箇所、赤線波形が不良個所、マイク波形第1波の波長にて明瞭に差があります。空隙上では高い音(波長が短)が発生。
青線データが良好箇所、赤線波形が不良個所、マイク波形第1波の波高値に差があります。
圧電センサー出力は小さい(柔らかい素材のため)。
青線データが良好箇所、赤線波形が不良個所、マイク波形第1波の波高値に明瞭に差があります。
また圧電センサー出力の波高値も差があります。
青線データが良好箇所、赤線波形が不良個所、マイク波形波高値にて明瞭に差があります。
青・緑線データが良好箇所、赤線波形が不良個所、上のマイク集音波形では、良否判定は困難ですが、圧電センサー波形では明らかに不良個所で波形幅が広がる(反発力が弱い)傾向があります。
被試験体の性質により、集音周波数は大きく違いますが、集音波形の周波数または波高値、さらにはその組み合わせなどで、良好箇所・不良個所で波形差が出ます。
また第1波形の付近で大きく差が無い場合にも、数msの間の集音波形全体での、AIによる波形パターン解析で差を発見出来る場合もあります。
音では良否判定難しい場合でも、積層材の剥離など、圧電センサー出力の差(反発力の差)で良否判定が可能な場合があります。
<現場でPC無しで良否判断できるようなカスタマイズ例:各種LCD操作画面追加>